説明義務制度で計算が必要に
4月から始まる住宅の「省エネ性能の説明義務制度」では説明の材料としてその住宅の省エネルギー性能を計算することが前提となります。
住宅の省エネルギー性能は①平均外皮熱貫流率(UA値)と②夏期日射取得係数(ηAC値)③一次エネルギー性能の3つの値で求めます。
国を6つの地域に分け、あらかじめ決められた地域ごとの値に対して数値が下回っていることが適合の条件ということになります。
計算結果しかわからないのは少しモヤモヤ
省エネルギー性能の計算は国で公開されているプログラムや市販の計算ソフトなどで実施しますが、数値が基準を下回っているかどうかが分かれば良いので、計算結果のみの表記となります。
計算結果でわかること
- UA値、ηAC値がどのくらいなのか。
- それが省エネルギー基準に達しているのかいないのか。
計算結果でわからないこと
- 計算結果がどのくらい良い性能を表しているのか。
- どのくらい省エネになっているのか。
- どんなメリットがあるのか。
知りたいのはその先のこと
- 「説明することが義務なので説明します。」
- 「お客様のお住いは基準に適合しています。」
だけではなく、
- 「基準よりもこのくらい省エネ性能に優れます。」
- 「従って普通の住宅よりランニングコストもこれだけメリットがあります。」
- 「Co2削減効果はこのくらいあります。」
といった計算結果のその先のことまでわかるとより親切だと考えます。
それに計算結果の説明で「うちの住宅づくりはこの断熱材をこれだけ使って丁寧な施工をするので、これだけの性能を出すことができるんです。」のように良いアピール材料になります。
温熱計算結果シートを作りました‼️
ということで、オリジナルの温熱計算結果シートを作りました‼️
ポイント
- 断熱仕様、UA値、ηAC値
- その性能がどのくらいの値なのかを示すグラフ
- そのエネルギー消費量がどのくらいなのかを示すグラフ
- その仕様でのランニングコスト
これらをA4用紙1枚で見ることができます。1ペーパーに必要なことが全て収まっています。
弊社では温熱計算にインテグラル様のホームズくん省エネエキスパートを採用しています。
直近の温熱計算からホームズくんの結果とともにこの結果シートを併せて提出しています。
まとめ
- 4月からの説明義務化では計算が必ず必要
- プログラム等による計算結果だけでは少々不親切
- スムーズな説明や自社のアピールとしても一歩踏み込んだ説明が有効
- オリジナルの計算結果シートを作りました。
弊社では外皮計算サービスを行なっております。計算結果シートとともにご説明のサポートを致します。お気軽にお声がけくださいませ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
◎説明義務化について、よろしければこちらの記事もご参照ください。
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