僕はプロの「温熱住宅アドバイザー」です。
「温熱住宅アドバイザー」って何なのか、なぜ僕が「温熱住宅アドバイザー」になったのか話をさせてください。
こんなアンケートをご存知でしょうか。
家作り前後のユーザーに、建てる前にこだわったポイントと建てた後に後悔したポイントを聞いたものです。
建てる前は「間取り」「デザイン」が多く、その次に「夏涼しく、冬暖かいこと」「耐震」と続きます。
建てた後、間取りやデザインについての満足度は高いままですが、「涼しい暖かい」はランクダウンしてしまい
ます。「思ってたほどの暖かさじゃない」「あまり涼しくない」。
住宅の温熱は知っておくべき項目が多岐に渡ります。その割に学校で勉強する時間は極端に少なく、
建築士の資格を持っていても温熱の知識がない人は数多くいます。
でも現場は「G2の家が欲しい」や「補助金取るのでZEHがマスト」のように待った無しなので、アンケートのような
ギャップが生じてしまうのかもしれません(良くはないけれど)
そして、必要に駆られた作り手さんは勉強をします。高性能住宅を標榜する団体に加盟したり、
断熱材メーカーの講習を受けたり、国主催の講習会に参加してみたり、勉強をしようと思えば方法は
いくらでもありますね。
僕のところにも相談に来られます。
「自社の断熱仕様を良くしたい」「温熱を強化して受注増につなげたい」
でも、外皮性能を計算しシミュレーションをし提案をしますが、差し迫った事情(顧客)がないと、
何も変わらず、元の場所(コンフォートゾーン)へ戻っていってしまう。
「数値はわかったけれど付加断熱やったことがないし、職人もいやがるよなあ。」
「予算オーバーするし、色々面倒だから次の機会にしよう。」
「断熱良くしても、元取れないから意味ないし。」
「やっぱりうちは意匠(素材)で勝負するからG2とかそういうのいいです。」
これ、住宅の温熱についての本質が腑に落ちていないが故によく起こることです。
・なぜ、温熱が大事なのか、
・なぜ、そこまでするのか、
・そのために何が必要か、
・温熱におけるユーザーの真の満足とは?
・真の満足の先に起こることとは?
ここがイメージできないと、いくら温熱の知識を勉強しても、自分の中で理由づけがなされないまま、
やがてできない理由が大きくなり、振り出しに戻ってしまう。
温熱を自分のものにするなら、「なぜ」の部分も込みで理解することが大事なのに「なぜ温熱が大事なのか」の深い部分
はテキストにもマニュアルにも書いてありません。
きっと温熱の本質は、実際の現場にいないと感じることができないからだと思います。
僕はこれまでの現場経験から、「なぜ」を身にしみて感じてきました。
正しく温熱設計をし、形になった住宅でお客様が涙を浮かべて言ってくれたことを忘れたことはありません。
「こんなに暖かい家に住めるなんて本当に幸せです、ありがとう」
僕の中には「なぜ」に対する答えはこのように蓄積されています。
そこで、僕は自分で温熱設計技術を体系化し、且つ「なぜ」も合わせてコンサルする活動を始めることにしました。
それが、僕が「温熱住宅アドバイザー」になった経緯です。
このページでは僕が普段お話ししている考え方を含めた関連情報をブログ記事として載せています。
住宅温熱に関する情報はもちろん、どう考えるか、やマーケティング的な視点での捉え方、
ユーザーへの伝え方などもお話しています。普段のコンサルのエッセンスをつかんで頂ければ幸いです。
また、より最新に近い情報という点では毎週更新のメルマガにご登録いただくと良いです。
「ひとりでできる!住宅の省エネ計算完全マニュアル」がおまけでついてきます笑
それから、外皮計算の方法や温熱の基礎から応用まで学べるオンライン講座も公開しています。
住宅の温熱に興味がある、はじめて勉強するという人から、どうやったらG2クリアできるか、ZEHになるかを
シミュレーションするという上級者の内容までステップバイステップで学べるようになっています。
あなたと一緒に真の温熱住宅づくりができることを楽しみにしています。
<紺野略歴>
宮城県石巻市出身 出版系広告代理店に勤務後、ドイツ資本の設備機器メーカー、住宅設備設計事務所を経て
2016年独立 BIS資格保有、マラソン自己ベスト4時間19分 ご連絡はこちら konno@templus.co.jp