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徹底解説‼️ 外皮計算 28年省エネ基準 

外皮計算とは

住宅における外皮計算とは住宅の省エネルギー基準において、基準の適否を判断するのに必要な計算の事です。

1.外皮平均熱貫流率(UA値)

UA値(ゆーえーち)は建物の各部位(屋根・天井、外壁、床・基礎、窓、玄関ドア)の

熱損失量の合計(総熱損失量)を外皮全体の面積で割った数値です。

単位温度、単位面積あたりの熱損失量を表すもので、数値が小さければ小さいほど、

断熱性能が良いと言えます。

 

2.冷房期平均日射取得熱(ηAC値)

ηAC値(いーたえーしーち)は冷房期において屋根・天井、外壁、ドア、窓から侵入する

日射熱の合計を外皮面積の合計で割った数値です。数値が小さいほど、建物内に侵入する

熱が少なく、冷房負荷が小さいと言えます。

 

 

平成28年度 住宅の省エネルギー基準とは

建築物省エネ法(H28年4月施行、いわゆる “28年度基準” )において300㎡以下の住宅に

おける省エネルギー性能の評価に、以下の2つの基準が用いられることになりました。

 

 

外皮性能については、日本全国を8つの地域に分け、それぞれの地域基準を下回ることが、

省エネ基準の適合条件となります。

一次エネルギー消費量基準は、地域・建物面積・住宅性能について、あらかじめ国が定めた

「基準エネルギー消費量」があり、一次エネルギー消費量がそれより少ないことが適合条件となります。

※300㎡以下の小規模建築物(住宅など)は規制措置であり、適合義務ではありません。(記事執筆時、2020年7月)

 

なぜ 外皮計算が必要か

外皮計算が省エネルギー基準の判定の1要素であることはお分りいただけたと思います。

ではなぜ、外皮計算が必要なのでしょう??

 

一次エネルギー消費量計算で必要

一次エネルギー消費量の計算は建築研究所のwebプログラムで行います。

その最初の方のシートで建物のUA値を入力する場所があります。

 

そもそも、外皮性能がわからない状態で暖房や冷房にかかるエネルギーの

消費量は出ませんものね。

 

 

暖冷房設備の選定に必要

外皮の熱損失を明確にした上で初めて、冷暖房設備の適切な容量が選定できます。

例えば同じ16畳のリビングでも地域や外皮性能によって選ぶエアコンの容量は

違って当たり前です。という訳で、ここでも外皮計算は必要です。

 

性能確保の措置のために必要

2021年から始まる「説明義務制度」では、設計中の建物が省エネ基準に適合して

いるかどうかを建主に説明する必要があります。

 

設計中の建物が省エネ基準に適合しているかいないか、

省エネ基準に適合しない場合、性能確保のための措置も合わせて説明する必要があります。

例えば、「断熱材の厚みを変える」や「窓の性能を良いものに変える」といった措置

のことです。

その際、改善する前とした後を確かめるためにも外皮計算は必要ですね。

住宅の省エネルギー性能を建て主に説明する義務について

住宅の省エネルギー性能を建て主に説明する義務について 2021年4月から300㎡未満の小規模住宅・建築物の設計に際し、建築士から建築主に、 以下の内容について書面で説明を行うことが義務づけられます。 ...

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まとめ

  • 外皮計算とはUA住宅の断熱性能を表す数値でUA値(外皮平均熱貫流率)とηAC値(冷房期日射熱取得率)を計算すること。

 

  • 住宅の省エネ基準は外皮性能基準と一次エネルギー消費量基準の2つの基準がある。平成28年度基準は全国を8地域に分け、それぞれのエネルギー消費量に応じた基準が定められている。

 

  • 外皮計算は以下の理由で必要

①一次エネルギー消費量計算のため

②適切な冷暖房設備選定のため

③説明義務化のため

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