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基礎外周Ψ値の計算について1

Ψ(プサイ)値の計算プログラムが公開されたようなので、解説します。

基礎外周の熱損失

基礎の熱損失計算は「基礎壁」と「外周部土間」の2つに分けて計算することになっています。

「基礎壁」は外壁同様、断熱の構成部材とそれぞれの熱貫流率で求めます。

それはいいとして、「外周部土間」の計算でいつもモヤモヤしています。

 

Ψ値とは

RCなどの断熱が途切れた箇所をいい、構造熱橋と呼んで単位長さあたりの熱損失(線熱貫流率Ψ値*長さ)で求めます。

基礎外周部土間がまさにそれに当たりまして、Ψ値*長さの計算が必要になります。

 

Ψ値の計算方法

 

計算方法は2通りあります。

①基礎形状によらない値を用いる方法

②定常二次計算から導かれた代表例

出展:改正建築物省エネ法オンライン講座中級者向け省エネ計算演習Web講習会テキストより

 

ここで基礎形状によらない場合、値は一律0.99となります。

出展:建築物のエネルギー消費性能に関する技術情報

 

床断熱なら、多くの場合玄関とお風呂についてΨ値計算をしますので、そう大きい損失ではないのですが、

基礎断熱の場合、外周全部において0.99になると結構な損失になり得ます。

概算で計算してみます。

 

床断熱の場合 お風呂外周長さ  1.82*4=7.28m①   玄関外周長さ (2.275*2)+(1.82*2)=8.19②

         ①+②=15.47    Ψ値=15.47m*0.99=15.32W/㎡k

 

基礎断熱の場合(1F4間*4間)7.28*4=29.12m   Ψ値=29.12m*0.99=28.83W/㎡k

 

なんと2倍近い損失に。

 

定常二次計算から導かれる代表的な例とは

僕が関わるケースの多くは基礎断熱の建物です。そして、基礎の立上りはもちろん、土間外周部にもきちんと断熱材があります。

従って①の基礎形状によらない一律0.99ではなく、②の定常二次計算から算出した代表例から数値を選ぶことをしています。

 

 

実際に温暖地の表を使って計算します。

立上り(N)にスタイロフォーム(熱伝導率0.028W/㎡k)を100mm、土間外周(O)には50mmを幅900mmに渡って断熱したとします。

計算式は N = 0.1/0.028 =  3.57  O = 0.05/0.028 =  1.79  Q = 900mm となり

表から 0.51 という数値を得ることができます。

 

前述の4間*4間で計算します。

7.28*4*0.51= 14.85 W/㎡k となり、当然0.99で計算した時の約半分、床断熱の場合より損失が小さくなっていることがわかります。

 

ところが・・・(その2に続く)

基礎外周Ψ値計算について2

「基礎外周Ψ値の計算について1」では、 基礎形状に依らない方法での値が"0.99"であること 床断熱の場合はそれでよいかもしれないけれど、基礎断熱の場合だと損失が大きすぎること それを回避するために、 ...

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