こんにちは紺野です。今日は「子育てホーム支援事業」です。
今のところのスケジュールだと3月か4月から始まりそうです。
令和5年12月12日時点での国土交通省からのリリース資料をなるべくシンプルに解説していきます。
尚、リフォームについては割愛し、新築の住宅のみ取り上げます。
はじめに
補助事業を主体となって申請するのは住宅事業主であり、補助金が一旦入金になるのも住宅会社です。
あらかじめ事業者登録が必要な点なども、これまでの「こどもエコ住まい支援事業」と大筋同じです。
子育てエコホーム支援事業の目的
「子育て世帯・若者夫婦による省エネ投資の下支えにより、2050年ゼロカーボンニュートラルの実現を図る」とあります。
子育てエコホーム支援事業の対象
対象は「子育て世帯:18歳未満の子を有する世帯、若者夫婦世帯:夫婦のいずれかが39歳以下の世帯」で
新築注文・新築建売(R5.11.2以降に基礎工事より後の工程に着手したもの)
対象
- 長期優良住宅 100万円
- ZEH住宅 80万円
今年の「こどもエコ住宅支援事業」までは一律ZEH100万円でしたが、今回からZEHは80万、長期優良住宅は100万円と金額に差がつきました。
子育てエコホーム支援事業のスケジュール
- 閣議決定(R5.11.2)
- 事業者登録(R6.1.中~R6.12.31)
- 申請期間(R6.3.下旬~予算上限(遅くともR6.12.31まで))
- 交付期間(R6.3/下旬~予算上限まで)
- 補助金交付
- 完了報告(R6.7.31)
申請の主体は住宅事業者で補助金は一旦事業者に交付されます。
建築主は共同事業者として補助金の還元を受けますが、その方法についてあらかじめ建築事業者と同意しておきます。
出展:国土交通省 子育てエコホーム支援事業説明資料より
子育てエコホーム支援事業の交付申請予約
工事着手後に補助金の交付申請の予約ができます。予約によって補助金が一定期間確保されます。
(R6.3.下旬~予算上限に達するまでの間、遅くともR6.11.30まで)
メモ
おととしの「こどもみらい」では期限の後半に急に申込が集中し、手続きが間に合わないトラブルがあったようです。
昨年の「こどもエコ」からは、審査機関に審査中である旨証明(発行受付書)をもらい、
事務局にそれを提出することで交付申請の予約ができることとなりました。
「子育てエコホーム」について制度は継続のようですが、運用の詳細は今のところ不明です。
子育てエコホーム支援事業の補助要件
①長期優良住宅
②ZEH住宅(強化外皮基準かつ再エネを除く一次エネBEI0.8以下)
- 認定低炭素住宅
- 性能向上計画認定住宅
- BELS(ZEHマーク、但しBEI0.8の一次エネルギー消費量計算書を追加提出できる場合はZEHマークのないBELS評価書も認める※1)
- 設計・建設性能評価(温熱等級5かつ一エネ等級6)
- フラット35S適合証明書
- 50~240㎡(※2)、土砂災害特別警戒区域又は災害危険区域は除く
- 市街化調整区域などは半額
メモ
※1.BELS認証取得にあたって、PVのないBEI0.8(星5つ)の住宅も認められるのもこどもエコ同様です。
要件として「ZEH」とありますが、実際は太陽光発電がなくともBELSで星5つなら対象になります。
出展:(一社)住宅性能表示・評価協会HPより
※2.こどもエコでは建物の大きさについて50㎡以上だけでしたが、今回は上限240㎡が設けられています。
子育てエコホーム支援事業の完了報告
R7.7.31までに住宅に引渡しと入居を行い、完了報告を提出します。
子育てエコホーム支援事業の交付申請
◎申請時必要書類
- 補助金の利用について住宅取得者が同意する共同事業実施規約(指定の書式)
- 工事請負契約書の写し
- 建築基準法に基づく「確認済証」の写し
- 建築士が発行する出来高確認書(指定の様式。工事写真を含む)
- 住宅取得者の本人確認および家族構成を確認する書類(住民票(世帯票)の写し等)
- 本事業の対象であることを証明する住宅証明書等の写し
◎完了報告時必要書類
- 建築基準法に基づく「検査済証」の写し
- 補助対象住宅への入居が確認できる住宅取得者の住民票の写し
まとめ
以上、今公開されている「子育てエコホーム支援事業」についての解説でした。
まとめると
- 長期優良が100万円、ZEHが80万円
- 3月か4月スタートのよう
- 交付申請予約制度あり
- BELS5つ星なら、太陽光発電なしでも対象に
- 最大240㎡までの住宅
実質的には来年度の事業となりそうです。
長期優良まで取って100万円かZEH(PVなしBELS星5つ)で80万円かケースバイケースでしょう。
今後も情報が更新され次第お伝えしてまいります。